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ニッカウヰスキー 余市蒸留所2010

 2月12日 大阪食研の地方業界研究会で北海道余市蒸留所へ行ってきました
 余市蒸留所は3回目です この業界に入った24年前 私が見た余市の写真は
 雪化粧で煙の立ち上がる景色 憧れの冬の余市に行くことができ 感無量でした

 「美しい自然がおいしいウイスキーをつくる」と語った竹鶴政孝が最初に選んだ地 余市
 蒸留所の広さは東京ドーム10個分 1934年10月 政孝の長年にわたる意志と悲願を
 託したポットスチルに火がくべられ モルトウイスキーの製造を開始



 キュッ キュッと雪を踏みしめながら正門をくぐり 第一乾燥棟 糖化棟 醗酵棟 そして
 蒸留棟へと進む 平日なので蒸留棟では作業員が火をくめていた
 作業中話を伺うと 朝9時に初留釜に炭をくめ 初留釜3基 再留釜2基 計5基が
 稼働している最中は10分毎に 繰り返し炭をくめるという大変な作業が
 休む暇無く夕方4時過ぎまで続くと語っていた
 工場長に 「一日に生産できる原酒は何klですか?」と聞くと
 「余市蒸留所の能力は1500KLPA(Kilo Liter Pure Alcohol)で
 100%純粋なアルコール度数で1500KLPAですので 年間300日操業すると一日
 5KLPA 65%ですと7.7klです
 昔は24時間作っていたのですが現在は1/3程度の操業度でしょうか」
 との回答でした



 その後旧事務所 旧竹鶴邸を見て1号貯蔵庫へ 最古の樽は1945年が2樽
 ただし蒸発により中身は1/3程度しか無いだろうとのこと
 総樽数は製造が止まっても10年間 今と同じように供給できるだけあるそうです
 ウイスキー博物館を見学後ニッカ会館の特別室へ


 
 6種類の原酒をテイスティング タイプ別12年のシングルカスク
 ・未貯蔵原酒 65%
 ・Fruity & Rich 59% 樽番号202951 バーボン樽貯蔵
 ・Peaty & Salty 55% 樽番号204795 活性樽貯蔵
 ・Sherry & Sweet 56% 樽番号125751 シェリー樽貯蔵
 ・Soft & Dry 58% 樽番号126181 リメイド樽貯蔵
 ・Woody & Vanillic 62% 樽番号112741 新樽貯蔵
 「試飲会で飲ませて頂いた各種のウイスキーは 初めから意図的に作れるものですか?」
 との問いに工場長は「長期間貯蔵して樽から出してみて初めて分かるので
 現在では事前にサンプリングをして 大体の内容は掴んでいますが 意図してつくれるものでは
 ありません ただ新樽原酒は狙って作れる可能性は高いですが他は偶然性が高いと思います」
 との回答であらためてウイスキーづくりの計り知れない奥深さを感じた



  私なりにニッカウヰスキーとサントリーウイスキーを一言で比較するとしたら
 「かまどで炊いたご飯(ニッカウヰスキー)と炊飯器で炊いたご飯(サントリーウイスキー)」
 勿論どちらの美味しいので甲乙はつけれません

 余市ではマイウイスキーづくり(詳しくはニッカのHPをご覧下さい)を開催されてますので
 興味のある方は参加されてはいかがでしょうか
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